小倉百人一首辞典

あから始る歌一覧(17句)

百人一首 17句を歌番号順に掲載しています。

1番歌秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ
あきの わがころもでは つゆにぬれつつ
天智天皇(男)
3番歌あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
あし ながながしよを ひとりかもねむ
柿本人麻呂(男)
7番歌天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも
あまの みかさのやまに いでしつきかも
阿倍仲麻呂(男)
12番歌天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
あまつ をとめのすがた しばしとどめむ
僧正遍昭(坊主)
30番歌有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし
ありあ あかつきばかり うきものはなし
壬生忠岑(男)
31番歌朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
あさぼらけ よしののさとに ふれるしらゆき
坂上是則(男)
39番歌浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
あさぢ あまりてなどか ひとのこひしき
参議等(男)
43番歌あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり
あひ むかしはものを おもはざりけり
権中納言敦忠(男)
44番歌あふことの たえてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
あふこ ひとをもみをも うらみざらまし
中納言朝忠(男)
45番歌あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
あはれ みのいたづらに なりぬべきかな
謙徳公(男)
52番歌あけぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな
あけ なほうらめしき あさぼらけかな
藤原道信朝臣(男)
56番歌あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの あふこともがな
あらざ いまひとたびの あふこともがな
和泉式部(女)
58番歌ありま山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
ありま いでそよひとを わすれやはする
大弐三位(女)
64番歌朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木
あさぼらけ あらはれわたる せぜのあじろぎ
権中納言定頼(男)
69番歌あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり
あらし たつたのかはの にしきなりけり
能因法師(坊主)
78番歌淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守
あはぢ いくよねざめぬ すまのせきもり
源兼昌(男)
79番歌秋風に たなびく雲の たえ間より もれいづる月の 影のさやけさ
あきか もれいづるつきの かげのさやけさ
左京大夫顕輔(男)