小倉百人一首辞典

忘らるる 身をば思はず ちかひてし人の命の 惜しくもあるかな

わすらるる みをばおもはず ちかひてしひとのいのちの をしくもあるかな

右近の歌
右近 女

現代訳

あなたに忘れられる我が身のことは何ほどのこともありませんが、ただ神にかけて (わたしをいつまでも愛してくださると) 誓ったあなたの命が、はたして神罰を受けはしないかと、借しく思われてなりません。

右近(うこん)の紹介

右近(うこん、生没年不詳)は、平安時代中期の女流歌人。父は右近衛少将藤原季縄。 醍醐天皇の中宮穏子に仕えた女房で、元良親王・藤原敦忠・藤原師輔・藤原朝忠・源順(みなもとのしたごう)などと恋愛関係があった。960年(天徳4年)と962年(応和2年)の内裏歌合・966年(康保3年)の内裏前栽合(だいりぜんざいあわせ)などの歌合に出詠、村上天皇期の歌壇で活躍した。

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「忘らるる 身をば思はず ちかひてし」の覚え方

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